自動車整備士について

1・自動車整備士の使命

 日本の総人口1億2,755人(H24.7月現在)を全国の車両保有台数は7,866万台(H23.12月現在)で除すると、2人に1人が自動車を保有している計算となります。こうして多くの人々が自動車と関わりながら生活しています。こうした自動車の発展と普及の広がりにおいて、私たちの生活はより便利になり、豊かになってきました。しかし、その反面、自動車による交通渋滞・排気ガス・騒音等様々な問題が発生しています。

 実はこうした問題は、日々の整備や点検を行うことにより解決することも多いのです。自動車整備士の使命は、「皆さんが安心して車を使用できる」ように、又「地球と人にやさしさ」を支える仕事なのです。



2・自動車整備士の種類

 自動車整備士とは、国土交通大臣が行う自動車整備士に合格した者をさします。その種類については次の通りです。

(1)一級大型自動車整備士、一級小型自動車整備士、一級二輪自動車整備士

(2)二級ガソリン自動車整備士、二級ジーゼル自動車整備士、二級自動車シャシ整備士、二級二輪自動車整備士

(3)三級自動車ガソリン・エンジン整備士、三級自動車ジーゼル・エンジン整備士、三級自動車シャシ整備士、三級二輪自動車整備士

(4)自動車タイヤ整備士、自動車電気装置整備士、自動車車体整備士



 技能検定については、日整連(各都道府県の自動車整備振興会)が行う「登録試験」に合格すると、学科試験が免除されます。また、一種養成施設または二種養成施設を修了すると、実技試験が免除されることとなります。この二つの免除を利用して、技能試験に合格する者が大半を占めています。ただし、学科試験免除は認定試験合格日から2年間、実技試験免除は修了日から2年間有効となっています。



3・自動車整備士になるためのフロー

自動車整備士の資格を取得するまでの過程については、受験する整備士の種類、整備に関する実務経験の年数、整備士養成施設の修了の有無及び大学、高等学校の自動車、機械に関する学科の卒業の有無など申請者の資格要件によって異なります。 資格を取得するまでの過程の主なものを例示すると、次の通りとなります。
整備士の資格取得の過程(例)

@三級、二級整備士の場合



A一級自動車整備士の場合



特殊整備士(自動車タイヤ整備士等)の場合